朝、忙しい中でバタバタと日焼け止めを塗ったら、白いカスがポロポロと出てきてがっかりした経験はありませんか。せっかく肌に優しいものを選んでいるのに、なぜこんなことになるんだろう、と感じたことがある方も多いはずです。
「肌に優しいから」と自然派・ノンケミカルの日焼け止めを選んでいる方ほど、実はこのモロモロに悩まされやすいという、ちょっと意地悪な事実があります。この記事では、その理由と、今日から試せる対策をまとめました。
自然派日焼け止めでモロモロが出るのはなぜ?
自然派日焼け止めは紫外線散乱剤の粉体量が多く、肌に優しい処方であるほどモロモロが出やすいという構造があります。
日焼け止めには大きく分けて2つのタイプがあります。紫外線を化学的に吸収する「紫外線吸収剤(ケミカル)」と、紫外線を物理的に跳ね返す「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」です。酸化亜鉛や酸化チタンといった紫外線散乱剤は、肌への刺激が少ないとされ、自然派・肌に優しい処方を求める方に選ばれやすい成分です。
ただ、この紫外線散乱剤は粉状の成分。配合量が多くなるほど、肌の上でスキンケアの保湿膜と重なったときに固まりやすくなります。つまり「肌に優しいから」という理由で選んだノンケミカルの日焼け止めほど、モロモロが出やすい傾向にあるのです(※角層まで、の範囲での話です)。
ノンケミカル(紫外線散乱剤)とケミカル(紫外線吸収剤)の違い
| ノンケミカル(紫外線散乱剤) | ケミカル(紫外線吸収剤) | |
|---|---|---|
| 肌への刺激 | 比較的少ないとされる | 人によっては刺激を感じることがある |
| モロモロの出やすさ | 粉体量が多く出やすい傾向 | 比較的出にくい傾向 |
| 使用感 | 白浮きするものがある | 透明感のある仕上がりが多い |
「肌に優しい」処方ほどモロモロが出やすいという逆説
「せっかく肌に優しいものを選んでいるのに」ともどかしく感じる方も多いと思います。ただ、これは製品の質が悪いわけではなく、成分の性質上どうしても起こりやすい現象だということは知っておいて損はありません。

モロモロが出る仕組み・原因の詳細
日焼け止めの粉状成分とスキンケアの保湿膜が重なり、こすれることで白い塊となって現れるのがモロモロの正体です。
モロモロの正体は、肌の垢ではありません。化粧水や乳液に含まれる水溶性ポリマー(カルボマーやヒアルロン酸など、とろみを出す成分)が肌の上に薄い膜をつくり、そこに日焼け止めの粉状成分が重なることで、こすれた拍子に固まって現れるものです。

水溶性ポリマー(カルボマー・ヒアルロン酸)との反応
とろみのあるスキンケアを重ねてから日焼け止めを塗ると、モロモロが出やすくなります。特に、化粧水のあとにジェル状の美容液やオールインワンを使っている場合は要注意です。
摩擦・重ね塗りによる物理的な剥がれ
スキンケアがまだ肌になじみきっていない状態で日焼け止めを重ねたり、こすりながら塗り広げたりすると、膜が物理的に剥がれてモロモロとして出てきます。
モロモロを防ぐ塗り方・対策
摩擦を避けてハンドプレスで優しく塗り、スキンケアがなじむまで時間を置くことがモロモロ対策の基本です。
具体的には、次の3つを意識するだけでだいぶ変わります。
- スキンケアを塗ったあと、日焼け止めを重ねる前に少し時間を置いてなじませる
- 指の腹や手のひらでポンポンと優しく押さえるように塗る(こすらない)
- 一度に厚塗りせず、少量ずつ重ねる
忙しい朝でもできる時短の工夫
正直なところ、毎朝ここまで丁寧にできる余裕がある方ばかりではないと思います。私自身、日焼け止めは「こまめに塗り直すこと」が一番の紫外線対策だと考えているので、モロモロが出にくいことを重視して選ぶようにしています。
量が多すぎるとモロモロが出やすくなるので、まずは適量を一度で決めること。それでも気になるときは、塗ってから軽くティッシュで一度押さえて余分な分を吸い取ってから、上からメイクや日焼け止めを重ねると、モロモロが目立ちにくくなります。塗り直しのたびに完璧を目指さなくても、この2つだけ意識すれば十分だと感じています。
塗り直し・マスク着用時にモロモロが出やすい理由と対処
日中の塗り直しでモロモロが目立ちやすいのは、すでに肌の上にファンデーションや皮脂が乗っている状態に、さらに日焼け止め・下地を重ねることになるためです。塗り直す前に、あぶらとり紙やティッシュで軽く皮脂を押さえてから重ねると、モロモロが出にくくなります。
マスクを着用する場面が多い方は、マスクの内側の摩擦でも同じことが起きやすいので、こすれにくいテクスチャーのものを選ぶのも一つの方法です。
モロモロが出にくい自然派日焼け止めの選び方とおすすめ
モロモロを完全になくす確実な方法はありませんが、丁寧な塗り方とこまめな対策で目立ちにくくすることはできます。
自然派・ノンケミカルの処方にこだわる場合、テクスチャーを選ぶだけでモロモロを完全に避けることは難しいのが実情です。皮膚科医の間では、モロモロを最優先で避けたいなら紫外線吸収剤(ケミカル)配合タイプに切り替えるのが最も直接的な対策だという見解もあります。
それでも自然派にこだわりたい方には、次のような付き合い方をおすすめします。
自然派にこだわりながらモロモロと付き合うコツ
- 新しい製品は少量からパッチテスト的に試し、自分が使っているスキンケアとの相性を確認する
- 口コミで「モロモロが出にくい」と言われている自然派日焼け止めから試してみる
- テクスチャーだけに頼らず、上記の塗り方(時間を置く・ハンドプレス・少量ずつ)を徹底する方が効果を実感しやすい
おすすめ自然派日焼け止め

| 商品名 | SPF/PA | 特徴 | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| ウルンラップ UVクリーム | SPF28 PA+++ | ECOCERT認証オーガニック成分7種、酸化セリウム系ノンケミカル | 成分の裏付けを重視したい方 |
| ミノン UVマイルドミルク | SPF50+ PA++++ | 紫外線吸収剤フリー、医薬部外品、低刺激設計 | しっかりUVカットしたいが低刺激にもこだわりたい方 |
| キュレル 潤浸保湿 ベースミルク | SPF30 PA+++ | ノンケミカル、セラミド機能成分・消炎剤配合 | 乾燥や肌荒れが気になる方 |
ウルンラップ UVクリーム SPF28 PA+++(カラダノミライ/自然通販)
ヒマワリ種子油・ココナッツ油・ホホバ種子油などECOCERT認証のオーガニック成分を7種配合したノンケミカル処方。紫外線散乱剤に酸化セリウムを使用しており、白浮きしにくいのが特徴です。敏感肌・子どもにも使いやすい設計で、楽天のノンケミカル・オーガニック日焼け止めカテゴリで上位人気の商品です。
向いている方:ECOCERT認証など、成分の裏付けを重視したい方
ミノン UVマイルドミルク(第一三共ヘルスケア)
紫外線吸収剤フリーで、低温焼成酸化亜鉛・微粒子酸化チタンによる散乱剤処方。SPF50+ PA++++としっかりUVカットしながら、無香料・無着色・アルコールフリー・パラベンフリーの低刺激設計で医薬部外品として承認されています。
向いている方:しっかりUVカットしたいが、低刺激処方にもこだわりたい方
キュレル 潤浸保湿 ベースミルク(花王)
ノンケミカル(紫外線吸収剤無配合)でSPF30 PA+++。セラミド機能成分・消炎剤を配合し、乾燥性敏感肌を考えた処方になっています。無香料・無着色・アルコールフリー。
向いている方:乾燥や肌荒れが気になり、保湿力も重視したい方
※3商品とも「モロモロが出ない」と断定するものではなく、ノンケミカル・低刺激処方の中で成分の裏付けや使用感の傾向を比較できるよう選定しています。実際の使用感には個人差があります。
よくある質問(FAQ)
Q. 自然派・ノンケミカルの日焼け止めはなぜモロモロが出やすいのですか?
A. 紫外線散乱剤という粉状の成分の配合量が多く、スキンケアの保湿膜と重なって固まりやすいためです。
Q. 日焼け止めのモロモロの正体は何ですか?
A. 肌の垢ではなく、スキンケアの水溶性ポリマーと日焼け止めの粉状成分が反応してできた塊です。
Q. モロモロを出さない塗り方はありますか?
A. スキンケアをなじませてから、ハンドプレスでこすらずに塗ることが基本です。
Q. 日焼け止めを塗り直すとモロモロが出るのはなぜですか?
A. すでに肌の上に皮脂やファンデーションが乗っている状態に重ねるため、こすれやすくなるからです。塗り直す前に軽く皮脂を押さえるとモロモロが出にくくなります。
Q. モロモロが出ても紫外線防止効果は変わりませんか?
A. モロモロとして成分が剥がれ落ちている部分は、本来の効果が発揮されていない可能性があります。こまめな塗り直しが大切です。
Q. マスクをするとモロモロが出やすくなりますか?
A. マスクの内側との摩擦でも同様の現象が起きやすいため、こすれにくいテクスチャーを選ぶのがおすすめです。
Q. モロモロが出にくい自然派日焼け止めのおすすめはありますか?
A. テクスチャーだけで解決するのは難しく、塗り方の工夫と合わせて試すのがおすすめです(上記おすすめ参照)。
まとめ
自然派にこだわる場合、テクスチャー選びだけに頼らず、塗り方の工夫とセットで付き合っていくのがモロモロ対策の現実的な答えです。
- 自然派・ノンケミカルの日焼け止めは、肌に優しい処方であるほどモロモロが出やすいという構造がある
- モロモロの正体は、スキンケアの保湿膜と日焼け止めの粉状成分が反応してできた塊
- スキンケアをなじませてから、こすらずハンドプレスで塗ることが対策の基本
- 塗り直すときは、軽く皮脂を押さえてから重ねるとモロモロが目立ちにくい
日焼け止めは「たっぷり塗って終わり」ではなく、こまめに塗り直すことが本来の効果を保つポイントです。モロモロを気にしすぎて塗り直しを避けるより、出にくい工夫をしながら重ね塗りを続けることを大切にしてみてください。
詳しくはプロフィールのリンクからブログもチェックしてみてください。
※本記事の効能効果に関する記載は、薬機法(医薬品医療機器等法)の化粧品が標ぼう可能な範囲内で記載しています。「モロモロが絶対に出ない」「効果が続く」等の断定的な表現は使用していません。



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